万足よろづた)” の例文
これを文庫と書斎と客間とにてて、万足よろづたらざる無き閑日月かんじつげつをば、書にふけり、画にたのしみ、彫刻を愛し、音楽にうそぶき、近き頃よりはもつぱら写真に遊びて、よはひ三十四におよべどもがんとしていまめとらず。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)