万作まんさく)” の例文
大入おほいり評判ひやうばんだ四はんだ五ばん傑作けつさくぢや大作たいさくぢや豊年ほうねんぢや万作まんさくぢやと口上こうじやう咽喉のどらし木戸銭きどせん半減はんまけにしてせる縁日えんにち見世物みせもの同様どうやう
為文学者経 (新字旧仮名) / 内田魯庵三文字屋金平(著)
此の浮島の東北の隅のよしあし茫々と茂った真中に、たった一軒、古くから立って居る小屋がある。此れは漁師の万作まんさく住家すみかだ。
漁師の娘 (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
万作まんさくは十二歳になりました。けれども馬鹿ばかだから字を書く事も本を読む事も出来ません。数の勘定もやつと一から十二までしか知らないのでした。
蚊帳の釣手 (新字旧仮名) / 沖野岩三郎(著)
「左様なら、お父さん! おつさん!」と云つて万作まんさくうちを出て行きました。
蚊帳の釣手 (新字旧仮名) / 沖野岩三郎(著)
老爺ぢいさんは小い袋を万作まんさくに渡して、こんな事を言ひました。
蚊帳の釣手 (新字旧仮名) / 沖野岩三郎(著)