丁亥ていがい)” の例文
わたくしは戦後人心の赴くところを観るにつけ、たまたま田舎の路傍に残された断碑を見て、その行末を思い、ここにこれをしるした。時維ときにこれ昭和廿二年歳次丁亥ていがい臘月ろうげつの某日である。
葛飾土産 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
軍吏ぐんり徐彦成じょげんせいは材木を買うのを一つの商売にしていまして、丁亥ていがいの年、しん州の汭口場ぜいこうじょうへ材木を買いに行きましたが、思うような買物が見当らないので、暫くそこにふながかりをしていると
正保しょうほう四年丁亥ていがい十二月朔日さくじつ
興津弥五右衛門の遺書 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
側面に刻した墓誌に「先生姓藤原、名典、字伯経、一名守諸、号竹渓、称次右衛門、尾張人、給仕幕府、中興大沼氏、晩致仕ちし、以文政十年丁亥ていがい十二月二十四日没、享年六十六。孝子基祐建。」
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)