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一陣
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ひとしきり
ふりがな文庫
“
一陣
(
ひとしきり
)” の例文
一陣
(
ひとしきり
)
風が吹くと、姿も店も吹き消されそうで
哀
(
あわれ
)
な
光景
(
ありさま
)
。浮世の影絵が鬼の手の
機関
(
からくり
)
で、月なき辻へ映るのである。
婦系図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
一陣
(
ひとしきり
)
大きな
雪片
(
せっぺん
)
が風に
煽
(
あお
)
られて
圃
(
たんぼ
)
の方から走って来た、立っている自分の胸は
忽
(
たちま
)
ち白壁のように真白になった。ただ
幸
(
さいわい
)
に大きな吹雪はこれ
限
(
き
)
りで後は少し晴間となった。
不思議な鳥
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
風
(
かぜ
)
一陣
(
ひとしきり
)
吹
(
ふ
)
き
出
(
い
)
でて、
船
(
ふね
)
の
動搖
(
どうえう
)
良
(
やゝ
)
激
(
はげ
)
しくなりぬ。
旅僧
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
一陣
(
ひとしきり
)
夜嵐が空を渡った。星は
身慄
(
みぶるい
)
した。
越後の冬
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
“一陣”の意味
《名詞》
一 陣(いちじん)
雨風が一頻り降ったり吹いたりすること。
先陣。
先駆け。
(出典:Wiktionary)
一
常用漢字
小1
部首:⼀
1画
陣
常用漢字
中学
部首:⾩
10画
“一陣”で始まる語句
一陣涼風