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一酷
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いっこく
ふりがな文庫
“
一酷
(
いっこく
)” の例文
おとよの父は若い時から
一酷
(
いっこく
)
もので、自分が言いだしたらあとへは引かぬということを自慢にしてきた人だ。年をとってもなかなかその
性
(
しょう
)
はやまない。
春の潮
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
何故
(
なにゆえ
)
に以前藩に対してあれほど卑劣な男が後に
至
(
いたっ
)
ては
折角
(
せっかく
)
呉
(
く
)
れようと云う
扶持方
(
ふちかた
)
をも
一酷
(
いっこく
)
に辞退したか、辞退しなくっても世間に笑う者もないのに、
打
(
うっ
)
て
変
(
かわっ
)
た人物になって
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
御返し
申
(
もうし
)
ますと率直に云えば、
否
(
いや
)
それは悪い
合点
(
がてん
)
、
一酷
(
いっこく
)
にそう云われずと子爵からの御志、是非
御取置
(
おとりおき
)
下され、珠運様には別に御礼を
申
(
もうし
)
ますが姿の見えぬは御
立
(
たち
)
なされたか、ナニ奥の
坐敷
(
ざしき
)
に。
風流仏
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
私が早く知ったら、何とか無事に納めたのだが、あの七兵衛めが
一酷
(
いっこく
)
なことを云うもんだから、
到頭
(
とうとう
)
あんな騒ぎを
演出来
(
しでか
)
して
了
(
しま
)
って……。そこへ出ッ
食
(
くわ
)
した冬子さんは、実に運が悪かったのだ。
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
一
常用漢字
小1
部首:⼀
1画
酷
常用漢字
中学
部首:⾣
14画
“一酷”で始まる語句
一酷老爺