“扶持方”の読み方と例文
読み方割合
ふちかた100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
何故なにゆえに以前藩に対してあれほど卑劣な男が後にいたっては折角せっかくれようと云う扶持方ふちかたをも一酷いっこくに辞退したか、辞退しなくっても世間に笑う者もないのに、うっかわった人物になって
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
事実、この二人の者の身上で、一羽の鳥とはいえ禽類の王者の子を手飼いにしようとは、分に過ぎた扶持方ふちかただと、この時、はじめて観念せざるを得なくなったに相違ありません。
大菩薩峠:35 胆吹の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)