一舐ひとな)” の例文
これだけの人參にんじん一人ちよつとさはつて一舐ひとなめしても大抵たいてい病人びやうにんたすかる。で、それだけ代物しろものる、合點がつてんか。
人参 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
火勢はいやが上に募って広小路をも一舐ひとなめにせん有様でありますから、師匠は一同に向い
「秦野屋、どうやらあの火の手じゃ、おめえの店は一舐ひとなめになりそうだな」
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)