一睡ひとねむり)” の例文
又一せつに、穴に入りてより穴を出るまで一睡ひとねむりにねむるといふ、人のざるところなればしんじがたし。
熱いつゆ下腹したばらへ、たらたらとみたところから、一睡ひとねむりして目が覚めると、きやきや痛み出して、やがて吐くやら、くだすやら、尾籠びろうなお話だが七顛八倒しちてんはっとうよくも生きていられた事と、今でも思うです。
薬草取 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)