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一波
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ひとなみ
ふりがな文庫
“
一波
(
ひとなみ
)” の例文
わつといつた
顔
(
かほ
)
へ
一波
(
ひとなみ
)
かぶつて、
呼吸
(
いき
)
をひいて
仰向
(
あをむ
)
けに
沈
(
しづ
)
むだから、
面
(
めん
)
くらつて
立
(
た
)
たうとするとまた
倒
(
たふ
)
れて
眼
(
め
)
がくらむで、アツとまたいきをひいて
化鳥
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
わっといった顔へ
一波
(
ひとなみ
)
かぶって、
呼吸
(
いき
)
をひいて
仰向
(
あおむ
)
けに沈んだから、面くらって立とうとすると、また倒れて、眼がくらんで、アッとまたいきをひいて
化鳥
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
途端に思うさま半身を乗出したので反対の側なる舷へざぶりと
一波
(
ひとなみ
)
浴
(
あび
)
せたが、あわよく手先がかかったから、船は人とともに寄って死骸に密接することになった。
葛飾砂子
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
ごほんと、
乾咳
(
からぜき
)
を
咳
(
せ
)
いて、
掻巻
(
かいまき
)
の襟を
引張
(
ひっぱ
)
ると、暗がりの中に、その袖が
一波
(
ひとなみ
)
打って
煽
(
あお
)
るに連れて、白い
蔽
(
おおい
)
に、
襞襀
(
ひだ
)
が入って、何だか、
呼吸
(
いき
)
をするように、ぶるぶると動き出す。
沼夫人
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
“一波”の意味
《名詞》
一回の波。
何回も打ち寄せる波のように行われる事物の一回目。
(出典:Wiktionary)
一
常用漢字
小1
部首:⼀
1画
波
常用漢字
小3
部首:⽔
8画
“一波”で始まる語句
一波瀾