一桝ひとます)” の例文
三つとも揃って大物であることが判って、そのりだくさんなのにいくらか興味を感じたので、つい一桝ひとますおごることにしたのであった。
挿話 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
そいでおらの方でも、奴にゃあ一桝ひとますがとこ余計に麦をれてやらあな、だって見上げたやつだもの。議員の奴もどうして、感心な馬だ……。
一人扶持かて一年にならしてみやはりまっせ、一石八斗二升五合になりまんがな、今時、諸式が上りはって、京大阪で上白じょうはく一桝ひとますが一貫と二十四文しますさかい
大菩薩峠:32 弁信の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
これが芝居道でいう一間いっけん——一桝ひとますなので、場席ばせきを一間とってくれ、二間にけんほしいなどというのだった。