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一掴
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いっかく
ふりがな文庫
“
一掴
(
いっかく
)” の例文
夜、
曙
(
あ
)
けんとするや、一斉の銃声あるべし。まさに、
嚢中
(
のうちゅう
)
の敵を
一掴
(
いっかく
)
の
機
(
き
)
、そのときにあり。
新書太閤記:09 第九分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
たやすく
一掴
(
いっかく
)
千金の金もうけができるにもかかわらず、いやしくもその品物が天下の人々のためにならぬ性質のものたる以上、世の実業家は捨ててこれを顧みぬという事であれば
貧乏物語
(新字新仮名)
/
河上肇
(著)
やはりぬれ手で粟の
一掴
(
いっかく
)
千金を夢みるようになるのもよんどころないことで、ついには実着な勧業を旨とする博覧会でさえ、福引でなければ客が集まらぬごときいやしい風俗が生ずるのである。
動物の私有財産
(新字新仮名)
/
丘浅次郎
(著)
時を合わせて呼応
一掴
(
いっかく
)
、孔明を
擒人
(
とりこ
)
になさんこといま眼前に迫る。期してはずし給うな。
三国志:11 五丈原の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
だから、士気の
鼓舞
(
こぶ
)
、戦機の
一掴
(
いっかく
)
も、時により信長の風に似、信玄の智略に似、秀吉と共通する点はあっても、かれの胸算は、いつも合法的な計数にもとづき、決してケタは
外
(
はず
)
していない。
新書太閤記:11 第十一分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
一
常用漢字
小1
部首:⼀
1画
掴
漢検準1級
部首:⼿
11画
“一”で始まる語句
一
一人
一寸
一言
一時
一昨日
一日
一度
一所
一瞥