トップ
>
一塵
>
いちじん
ふりがな文庫
“
一塵
(
いちじん
)” の例文
西門の番兵が、あッとなにか呶鳴ったようだが、飛馬の
蹄
(
ひづめ
)
は、
一塵
(
いちじん
)
のもとに彼の姿を遠くしてしまった。
三国志:06 孔明の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
かく観ぜんと思い詰めたる今頃を、わが乗れる足台は
覆
(
くつが
)
えされて、
踵
(
くびす
)
を
支
(
ささ
)
うるに
一塵
(
いちじん
)
だになし。
薤露行
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
省略に省略を重ねて
一塵
(
いちじん
)
をとどめないところに
到
(
いた
)
ることが
極意
(
ごくい
)
である。
俳句への道
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
そのすずやかな蝉脱のすがたは、歌人としては、随所に楽しむ——という主義の
下
(
もと
)
に、人生を楽しみあそび、僧としては、浄土を得て、法燈の守りに、
一塵
(
いちじん
)
の汚れもとめない生活をしている。
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
一塵
(
いちじん
)
を見つけし空や秋の晴
六百句
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
“一塵”の意味
《名詞》
一つの塵。
極わずかなこと。
(副詞的に)少しも。
(出典:Wiktionary)
一
常用漢字
小1
部首:⼀
1画
塵
漢検準1級
部首:⼟
14画
“一”で始まる語句
一
一人
一寸
一言
一時
一昨日
一日
一度
一所
一瞥