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一口噺
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ひとくちばなし
ふりがな文庫
“
一口噺
(
ひとくちばなし
)” の例文
ましてそういう、世の耳目に触れた記事を、取り入れないではおかない種類では、
雑俳
(
ざっぱい
)
に、
川柳
(
せんりゅう
)
に、
軽口
(
かるくち
)
に、
一口噺
(
ひとくちばなし
)
に
逃
(
のが
)
しはしなかった。
芳川鎌子
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
老嫗
(
ろうおう
)
の
一口噺
(
ひとくちばなし
)
が一生涯の
基
(
もとい
)
を
固
(
かた
)
めたり、おのれながらなんでそんなつまらぬことが、こんなに自分を刺激したろうと驚くことがままある。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
自分の読んだ
一口噺
(
ひとくちばなし
)
からこの二字を暗示された彼は、二つのものの関係をどう説明していいかに迷った。彼は自分に大事なある問題の所有者であった。
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
中には
一口噺
(
ひとくちばなし
)
か何かを書いて、わざと秘密らしく帯封をして、かの可笑しな画を欲しがるものに売るのである。
ヰタ・セクスアリス
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
店頭に「ロシア当代大作曲家の歌ったレコード」と大きく貼り出して売ったという
一口噺
(
ひとくちばなし
)
が伝わっている。
名曲決定盤
(新字新仮名)
/
野村胡堂
、
野村あらえびす
、
野村長一
(著)
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いまだからこそ
一口噺
(
ひとくちばなし
)
にでもありそうな気がするのだが、十九世紀十年代のはなしとして、英国王室造船所の技師長が、有名な造船業者スコット・ラッセルにむけて
黒船前後
(新字新仮名)
/
服部之総
(著)
冷血な生まれつきと見えて、リキュールやコニャックをいくら飲んでも酔っぱらいもせず、だらだらした面白くもない調子で、陳腐な
一口噺
(
ひとくちばなし
)
を並べ立てるのであった。
大ヴォローヂャと小ヴォローヂャ
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
苦しさだの、
高邁
(
こうまい
)
だの、純潔だの、素直だの、もうそんなこと聞きたくない。書け。
落語
(
らくご
)
でも、
一口噺
(
ひとくちばなし
)
でもいい。書かないのは、例外なく怠惰である。おろかな、おろかな、盲信である。
懶惰の歌留多
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
一
常用漢字
小1
部首:⼀
1画
口
常用漢字
小1
部首:⼝
3画
噺
漢検準1級
部首:⼝
16画
“一口”で始まる語句
一口
一口剣
一口話
一口物
一口阪