“一丸”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いちがん75.0%
ひとまる25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そちの手に残す二百余騎、わしの麾下きかに余す三百たらず、あわせて五百騎、一丸いちがん火の玉となって、足利兄弟に目にものをみせてくれようぞ。
私本太平記:12 湊川帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
京都を打って一丸いちがんとするような歌壇というようなものはなかったのである。
中世の文学伝統 (新字新仮名) / 風巻景次郎(著)
雨はあびるようだし、こわさは恐し、ぶるぶるふるえると、親仁が、強いぞ強いぞ、と言って、私の衣類を一丸ひとまるげにして、懐中をふくらますと、紐を解いて、笠を一文字にかぶったです。
薬草取 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)