“真近”の読み方と例文
旧字:眞近
読み方割合
まぢか100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
参木の常緑銀行では、その日の閉鎖時間が真近まぢかくなると不穏な予言が蔓延した。
上海 (新字新仮名) / 横光利一(著)
然し真近まぢかく進んで、書生の田崎が、例の漢語交りで、「坊ちゃん此の通りです。天網恢々てんもうかいかいにして漏らさず。」と差付ける狐を見ると、鳶口で打割られた頭蓋とうがいと、喰いしばった牙のあいだから
(新字新仮名) / 永井荷風(著)
高き屋にのぼりて仰ぐ星の座のいや遥けくも真近まぢかなるかも
海阪 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)