“乳酪”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
バタ40.0%
にゅうらく20.0%
にゆうらく20.0%
ミルク20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「シャプーの家では、あの老ぼれの牝鶏を皆んな片づけたって、真実ほんとうかね? それからリゾアの家では、乳酪バタがすっかり溶けてしまったっていうじゃないの」
生さぬ児 (新字新仮名) / モーリス・ルヴェル(著)
天守閣のかすかに黄に輝き残る白堊はくあ。そうして大江のにおい深い色の推移、それが同じく緋となり、褪紅となり、やわらかな乳酪にゅうらく色となり、藤紫となり、瑠璃紺るりこんうわびかりとなった。
木曾川 (新字新仮名) / 北原白秋(著)
晝はひねもす、乳酪にゆうらくさじにまみれて、飛び超えて
思ひ出:抒情小曲集 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
乳酪ミルクを買う銭がないので、ひまをつぶして、あっちこっちと情け深い人の恵みを求め歩いた。で、昼はまずどうやらこうやら過ごしていくが、夜が実につらい。
ネギ一束 (新字新仮名) / 田山花袋(著)