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をとこかへる
お
池のきれいな
藻の
中へ、
女蛙が
子をうみました。
男蛙がそれをみて、
俺のかかあ は
水晶の
玉をうんだと
躍り
上つて
喜びました。
男蛙はしみじみとその
子を
眺めて、なあんだ、どんなに
偉い
奴がうまれるかと
思つたら、やつぱり
普通の
蛙かと、ぶつぶつ
愚痴をこぼしました。
それがだんだんかわつて
尾が
出てきました。おたまじやくしになつたのです。
男蛙はそれをみると
氣狂ひのやうになつて
怒りだしました。
鯰の
子をうんだとおもつたのです。