“ろぶち”の漢字の書き方と例文
語句割合
炉縁100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
婦人おんな炉縁ろぶち行燈あんどう引附ひきつけ、俯向うつむいてなべの下をいぶしていたが、振仰ふりあおぎ、鉄の火箸ひばしを持った手をひざに置いて
高野聖 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
まんは口をげるようにしてげだらけの炉縁ろぶちへ、煙管きせるたたきつけるようにしていった。
手品 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
そしてまた囲炉裏座に帰って見ると、ちょろちょろと燃えかすれた根粗朶ねそだの火におぼろに照らされて、君の父上と妹とが炉縁ろぶちの二方に寝くるまっているのが物さびしくながめられる。
生まれいずる悩み (新字新仮名) / 有島武郎(著)