“よりそ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
寄添80.0%
倚添20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
世に不思議な、この二人の、毛布けっとにひしと寄添よりそったを、あの青い石の狐が、顔をぐるりと向けて、鼻でのぞいた……
白金之絵図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
むすめ先刻さきなみだみしかば、さらでものつかはなはだしく、なよ/\とはゝひざ寄添よりそひしまゝねぶれば
うつせみ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
南の障子にさす日の光は、御部屋の内を明るくして、銀の屏風に倚添よりそう御二人の立姿を美しく見せました。
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
就中わけても、銀之助はく笑つて、其高い声が台所迄も響くので、奥様は若い人達の話を聞かずに居られなかつた。しまひにはお志保までも来て、奥様の傍に倚添よりそひ乍ら聞いた。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)