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倚添
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よりそ
ふりがな文庫
“
倚添
(
よりそ
)” の例文
白いもの花やかに
彩色
(
いろどり
)
して恥の面を塗り隠し、野心深い夫に
倚添
(
よりそ
)
ひ、
崖
(
がけ
)
にある坂路をつたつて、舟に乗るべきところへ下りて行つた。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
余は二歩ばかり
洋卓
(
テーブル
)
を
遠退
(
とおの
)
いて、次の室の入口を覗いて見た。そうしてまた驚いた。
向
(
むこう
)
の壁に
倚添
(
よりそ
)
えて一脚の机を置いて、その右に一人の男が腰をかけている。その左に女が三人立っている。
満韓ところどころ
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
南の障子にさす日の光は、御部屋の内を明るくして、銀の屏風に
倚添
(
よりそ
)
う御二人の立姿を美しく見せました。
旧主人
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
就中
(
わけても
)
、銀之助は
克
(
よ
)
く笑つて、其高い声が台所迄も響くので、奥様は若い人達の話を聞かずに居られなかつた。
終
(
しまひ
)
にはお志保までも来て、奥様の傍に
倚添
(
よりそ
)
ひ乍ら聞いた。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
定めし、お志保は部屋を出たり入つたりして、茶の道具を持つて来たり、其を入れて人々に
薦
(
すゝ
)
めたり、又は奥様の側に
倚添
(
よりそ
)
ひ乍ら
談話
(
はなし
)
を聞いて
微笑
(
ほゝゑ
)
んで居るのであらう。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
▼ もっと見る
やがて、すこし震えて男の傍へ
倚添
(
よりそ
)
いながら
旧主人
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
と私は御傍へ
倚添
(
よりそ
)
いました。
旧主人
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
倚
漢検1級
部首:⼈
10画
添
常用漢字
中学
部首:⽔
11画
“倚”で始まる語句
倚
倚凭
倚掛
倚子
倚懸
倚頼
倚木
倚水楼
倚像
倚声