“よたびめ”の漢字の書き方と例文
語句割合
四度目100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「何うしたい!」四度目よたびめには気軽く訊ねた。「散々ひとを待たして置いて来る早々沈んで了って。何で其様な気の揉めることがあるの? 好い情人ひとでも何うかしたの?」
別れたる妻に送る手紙 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
四度目よたびめにはらないをとこ一人ひとりれてたが、そのをとことこそこそ相談さうだんして、とう/\三十五ゑんけた。其時そのとき夫婦ふうふちながら相談さうだんした。さうしてつひおもつて屏風びやうぶはらつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
四度目よたびめには知らない男を一人連れて来たが、その男とこそこそ相談して、とうとう三十五円に価を付けた。その時夫婦も立ちながら相談した。そうしてついに思い切って屏風を売り払った。
(新字新仮名) / 夏目漱石(著)