“よしろう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
与四郎50.0%
芳郎25.0%
義郎25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「さようさよう鷲見与四郎よしろうじゃ」
仇討姉妹笠 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
場末の坂路さかみちは静かで淋しかった。芳郎よしろうはその時、ミルの著書の中にある文句を頭に浮べていたが、なんかの拍子にふいと見ると、束髪そくはつに赤い花をさした令嬢風の女がじぶんさきを歩いていた。
赤い花 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
東京小石川こいしかわの某町に、葛西かさいと云って、もと幕臣であった富裕な家があって、当主の芳郎よしろうと云うのは仏蘭西フランスがえりの少壮民権家として、先輩から望みをしょくされていた。微曇うすぐもりのした風の無い日であった。
赤い花 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
いわんや老少不常にして、先年すで小幡仁三郎おばたじんざぶろう、藤野善蔵ぜんぞう蘆野あしの巻蔵、村尾真一、小谷忍おたにしのぶ、馬場辰猪たつい等の諸氏をうしない、又近年に至りては藤田茂吉もきち、藤本寿吉じゅきち、和田義郎よしろう、小泉信吉のぶきち、野本貞次郎さだじろう