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芳郎
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よしろう
ふりがな文庫
“
芳郎
(
よしろう
)” の例文
場末の
坂路
(
さかみち
)
は静かで淋しかった。
芳郎
(
よしろう
)
はその時、ミルの著書の中にある文句を頭に浮べていたが、
何
(
なん
)
かの拍子にふいと見ると、
束髪
(
そくはつ
)
に赤い花をさした令嬢風の女が
己
(
じぶん
)
の
前
(
さき
)
を歩いていた。
赤い花
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
東京
小石川
(
こいしかわ
)
の某町に、
葛西
(
かさい
)
と云って、もと幕臣であった富裕な家があって、当主の
芳郎
(
よしろう
)
と云うのは
仏蘭西
(
フランス
)
がえりの少壮民権家として、先輩から望みを
嘱
(
しょく
)
されていた。
微曇
(
うすぐも
)
りのした風の無い日であった。
赤い花
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
芳
常用漢字
中学
部首:⾋
7画
郎
常用漢字
中学
部首:⾢
9画
“芳”で始まる語句
芳
芳香
芳醇
芳町
芳年
芳志
芳紀
芳賀
芳野
芳芬