“よくば”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
慾張76.7%
欲張23.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「どこの主人も慾張よくばっておりますから、大層縁起がって、つるりと鵜呑うのみ。地震の卵と知れてからは、何とも申されぬ心持。」
わか紫 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
おれかはりにくんだ。弥「ハヽヽそれぢやアわたし身上しんしやうもらふのだ。女房「御覧ごらんなさい、馬鹿ばかでも慾張よくばつてますよ。 ...
にゆう (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
それと同じく宝船たからぶねまくらの下に敷いて眠っても、ただ欲張よくばり考えで眠れば、よし宝船を夢みても遠い沖を帆走ほばしる光景を見たり、あるいはかえって宝船の難破を見たりするであろう。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
が、それならば欲張よくばらずに、一つずつ分ければいじゃないか?
三つの宝 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)