“ようはい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
遥拝55.6%
遙拝44.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
余りの嬉しさに、雪に一度手をつかえて、鎮守の方を遥拝ようはいしつつ、建ものの、戸を入りました。
雪霊続記 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
自身もまた馬からおりて加茂のやしろ遥拝ようはいしてお暇乞いとまごいを神にした。
源氏物語:12 須磨 (新字新仮名) / 紫式部(著)
遙拝ようはいのしるしばかりに国学四大人の霊号を書きつけたものが、やがてその床の間に飾られた。荷田宿禰羽倉大人かだのすくねはくらのうし賀茂県主岡部大人かものあがたぬしおかべのうし秋津彦瑞桜根大人あきつひこみずさくらねのうし神霊能真柱大人たまのみはしらのうし
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
如何いかなる境界におつるとも加茂かもの明神も御憐愍ごれんみんあれ、其人そのひと命あらばめぐあわせ玉いて、芸子げいこも女なりやさしき心入れうれしかりきと、方様の一言ひとことを草葉のかげきかせ玉えと、遙拝ようはいして閉じたる眼をひらけば
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)