“ようじゅ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
榕樹50.0%
妖樹12.5%
楊樹12.5%
膺受12.5%
遙授12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼は、昼間そこを走ったとき、榕樹ようじゅが五、六本生えていて、その根に危くつまずきそうになったのを覚えていた。
俊寛 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
そこの巨樹たちも、いかなる植物学者も目にしたことのない異様の妖樹ようじゅであった。
影男 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
一、世に誉れ高くまします父君の治世久しく多福を膺受ようじゅし給いしを眷顧けんこせる神徳によりて、殿下もまた多福を受け、大日本に永世かぎり無き天幸を得て、静謐せいひつ敦睦とんぼくならん事を祈る。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
その年の秋の除目じもくに正道は丹後の国守にせられた。これは遙授ようじゅの官で、任国には自分で往かずに、じようをおいて治めさせるのである。しかし国守は最初のまつりごととして、丹後一国で人の売り買いを禁じた。
山椒大夫 (新字新仮名) / 森鴎外(著)