“ゆきだふれ”の漢字の書き方と例文
語句割合
行倒100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
行倒ゆきだふれの乞食の懷から小判で百兩出たといふ話には驚かないが、その行倒れを毒死と睨んだ平次親分の目には恐れ入つたよ、——此處は馬道だから、筋を言や俺の繩張りだが
耳がいのか、おめえの目にや、わたしと云ふものが何と見えるんだ、——何処どこの者とも知れねエ乞食女の行倒ゆきだふれの側に、ヒイ/\泣いてる生れたばかりの女の児が、あんまり可哀さうだつたから拾ひ上げて
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
下物さかなに飮むほどに空腹すきばらではあり大醉おほよひとなり是から一里や二里何の譯はない足が痛ければ轉げても行くこゝさへ此の絶景だものかねて音に聞き繪で惚れて居る寐覺ねざめ臨川寺りんせんじはどんなで有らう足が痛んで行倒ゆきだふれになるとも此の勝地にはうぶられゝば本望だ出かけやう/\と酒がいはする付元氣つけげんき上松あげまつから車を
木曽道中記 (旧字旧仮名) / 饗庭篁村(著)