“ゆきだおれ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
行倒50.0%
行倒人25.0%
行路人25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
贋手紙を作るそのあいだの道中と云うものは随分困りました。一人旅、こと何処どこの者とも知れぬ貧乏そうな若侍、行倒ゆきだおれになるか暴れでもすれば宿屋が迷惑するから容易に泊めない。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
ある人が、三町ばかり歩いているうちに三十五の行倒人ゆきだおれを見たが、その後では数えきれないから飛び越えて歩いた。
大菩薩峠:37 恐山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
飢えた行路人ゆきだおれに相違ない。家の中からけたたましい、赤子の泣き声が聞こえてくる。乳の足りない赤子なのであろう。
前記天満焼 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)