“ゆきげ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
雪解71.4%
雪消24.5%
雪毛2.0%
雪気2.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「樹を伐ったのは、小屋あ建てたり、雪解ゆきげで流された橋を渡したり、たきぎにしたりしたんだろ。往来調べなんか、おらあ見たことねえが」
宮本武蔵:08 円明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
あのつんとすまし、ぬけぬけと白膚を天にそびえ立たしている伯母の山が、これだけは拭えぬ心の染班しみのように雪消ゆきげの形に残す。
富士 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
ふゆ蘆毛あしげつも雪毛ゆきげ
孔雀船 (旧字旧仮名) / 伊良子清白(著)
慚愧ざんき不安の境涯きょうがいにあってもなお悠々ゆうゆう迫らぬ趣がある。省作は泣いても春雨はるさめの曇りであって雪気ゆきげ時雨しぐれではない。
春の潮 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)