“やみよ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
闇夜57.1%
暗夜42.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すべてのものがいっしょになって、闇夜やみよの中の沼みたいな奇怪な夢の世界をこしらえていて、そこから希望のまぶしい光がほとばしり出ていた。
闇夜やみよだった。まだよいの口だ。開墾地に散在している移住者の、木造の小屋からは、皆一様に夜業よなべの淡い灯火あかりの余光が洩れていた。
熊の出る開墾地 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
役人は彼等をいましめたのち、代官の屋敷へ引き立てて行った。が、彼等はその途中も、暗夜やみよの風に吹かれながら、御降誕ごこうたんの祈祷をじゅしつづけた。
おぎん (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
それであの晩と同じような雲の無い暗夜やみよが来るのを辛抱強く待っておりますうちに、やっと四五日前の晩に実験が出来ました。
巡査辞職 (新字新仮名) / 夢野久作(著)