“やまとたけるのみことさま”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
大和武尊様50.0%
日本武尊様50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これは余談よだんでございますが、わたくしがこちらの世界せかい大和武尊様やまとたけるのみことさま御目通おめどおりしたときかんじを、ここでちょっと申上もうしあげてきたいとぞんじます。
なににしろ日本にほん歴史れきしかざ第一だいいち花形はながたといえば、女性じょせいでは弟橘姫様おとたちばなひめさままた男性だんせいでは大和武尊様やまとたけるのみことさまでございます。
『アノ大和武尊様やまとたけるのみことさまとも矢張やは大和やまとほうでおにかかられたのでございまするか?』
「ですけれどもねえ、内海だからといって風や波は、別段にやさしく吹いてくれるわけじゃありますまいからね。昔、日本武尊様やまとたけるのみことさまが大風にお遭いになったのはこの辺じゃございますまいか。あの時だってあなた……あの通りの荒れでござんしょう」
大菩薩峠:18 安房の国の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)