“やせおとろ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
痩衰83.3%
瘠衰16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
見ると、文治は痩衰やせおとろえてひげぼう/\、葬式とむらい打扮いでたちにて、かみしもこそ着ませぬが、昔に変らぬ黒の紋付、これは流罪中かみへお取上げになっていた衣類でございます。
後の業平文治 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
今日まで懕々ぶらぶら致候いたしさふらふて、唯々なつかし御方おんかたの事のみ思続おもひつづさふらふては、みづからのはかなき儚き身の上をなげき、胸はいよいよ痛み、目は見苦みぐるし腫起はれあがり候て、今日は昨日きのふより痩衰やせおとろ申候まをしさふらふ
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
産落したは玉のような男のとはいかない、小児こどもの癖に鼻がいやにツンと高く、眼は細いくせにいやにう大きな眼で、頬肉が落ちまして瘠衰やせおとろえた骨と皮ばかりの男の児が生れました。
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)