“やすちか”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
寧親33.3%
安親33.3%
泰親33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これは従来寧親やすちか信順のぶゆき二公にかわるがわる勤仕していたのに、六月からはかね岩城隆喜いわきたかひろしつ、信順の姉もと姫に、また八月からは信順の室欽姫かねひめに伺候することになったからであろう。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
そこで文化二年以来津軽家のようやく栄え行くのにたいらかならず、寧親やすちかの入国の時、みちに要撃しようとして、出羽国秋田領白沢宿しらさわじゅくまで出向いた。しかるに寧親はこれを知って道を変えて帰った。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
「ふゝゝ」京伝は安親やすちかの蘭彫のある煙管きせるを無雑作に掴んで、火鉢の枠をはたいた。
曲亭馬琴 (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
師の日野民部忠経ただつねは、元南家なんけ儒生じゅせいで、儒学においては、ちょう陰陽師おんみょうじの安倍泰親やすちかに日野民部といわれるほどであったが、磊落らいらくたちで、名利を求めず、里にかくれて、児童たちの教育を
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)