-
トップ
>
-
やくぎ
お
役儀までに改めて見ると、小判どころか
錆釘や石ころがギッシリとつまっている。
懷中なし
然も
甲斐々々しき
出立にて逃出さんとするところへ
火事騷ぎの中なれ共家主
吉兵衞は大切の
囚人の女房ゆゑ萬一
取逃しもせば
役儀に
關ると
駈着來り
今逃出んとするお政を
大講会の
規として、そうはまいりませぬ。ご
本名をお
認めなきうちは、これを
諸侯の
控え
所へ
伝令することもならず、ご
奉行としても、
役儀がら試合を
命じるわけにもゆきませぬ