“むよく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
無慾83.3%
無欲16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
人は案外無慾むよくで、財宝でもやや不用のものが出来ると、無意味にこれを散じて見たくなるらしいが、ただこの節はそんな場合が、昔に比べて大分少なくなっただけである。
けれども無慾むよくで慈悲心の深い人達ひとたちですから、さうして取つた黄金きんも隣近所の貧乏人なんかに多くは恵みますから、人は皆この二人の年寄をめないものはありませんでした。
竜宮の犬 (新字旧仮名) / 宮原晃一郎(著)
ひとりものの平三へいぞうは、正直しょうじき人間にんげんでありましたが、はたらきがなく、それに、いたって無欲むよくでありましたから、世間せけん人々ひとびとからは、あほうものにられていました。
赤いガラスの宮殿 (新字新仮名) / 小川未明(著)
無欲むよくな、正直しょうじき人間にんげんだ。そんな悪口わるくちをいうもんでねえ。ゆきって、仕事しごとがなくなってこまっているだろうから、わたしは、明日あすにも、ちょっといってのぞいてみるつもりだ。
赤いガラスの宮殿 (新字新仮名) / 小川未明(著)