“みょうぶ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
命婦81.8%
名簿18.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
内裏だいり典侍てんじ命婦みょうぶのかよう廊ノ間に落しぶみをしておけば、その夜の忍ぶ手のまさぐりに、ねばき黒髪と熱いくちびるが、伽羅きゃらなどというこうるるにやあらんやみに待ちもうけていて
命婦みょうぶより牡丹餅たばす彼岸ひがんかな
俳人蕪村 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
「ここですぐ名簿みょうぶを差し上げたいのですが、今は院の御使の身、都にただちに馳せ帰り、すぐにしたためて差し上げたいと存じまする。私の弟の史大夫重能しのたいふしげよしも同じ考えにございます」
武士がある大家の家人となれば、名簿みょうぶに二字を書してこれを主人に呈し、実名をまずに呼んで下さいという儀式を行った。この制度が廃れてから、公けに家号を名乗ることを二字の免許と称した。
名字の話 (新字新仮名) / 柳田国男(著)