“みおぼえ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
見覚92.0%
見覺8.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「いえ、このメリンスの模様ね、梅の花に、うぐいすがとんでいる模様なんだけど、あたし、この模様に何だか見覚みおぼえがあるわ」
爆薬の花籠 (新字新仮名) / 海野十三(著)
健三は鳥の子紙に刷った吉田虎吉よしだとらきちという見覚みおぼえのある名刺を受取って、しばらくそれを眺めていた。細君は小さな声で「御会いになりますか」とたずねた。
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
見れば一々寶澤へ餞別せんべつつかはしたる品に相違さうゐなし依て平野村の者より右の次第を濱奉行にうつたへ私し共見覺みおぼえある次第を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
納戸なんどからしてもらつて、あかるいところながめると、たしかに見覺みおぼえのある二枚折まいをりであつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)