“まんなかどころ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
真中処80.0%
真中所20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
節穴へあかりが漏れて、古いから森のよう、下したしとみ背後うしろにして、上框あがりがまちの、あの……客受けの六畳の真中処まんなかどころへ、二人、お太鼓の帯で行儀よく、まるで色紙へ乗ったようでね、ける、かな
吉原新話 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
かさなり合ったむね真中処まんなかどころにありまして、建物が一番古い。
菊あわせ (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
池の周囲まわりはおどろおどろと蘆の葉が大童おおわらわで、真中所まんなかどころ河童かっぱの皿にぴちゃぴちゃと水をめて、其処を、干潟ひがたに取り残された小魚こうおの泳ぐのが不断ふだんであるから、村の小児こどもそでって水悪戯みずいたずらまわす。
海の使者 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)