“ほふく”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ホフク
語句割合
匍匐86.8%
匍伏10.5%
蒲伏2.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もの蔭や草むらに、また地に匍匐ほふくしている敵の数も残らず読めた——かるが故に、その陣外にあって、飛び道具を離す二の手はあるまい。
鳴門秘帖:03 木曾の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
初め五六たびは夫人もちょいとたてついて見しが、とてもむだと悟っては、もはや争わず、韓信かんしん流に負けて匍伏ほふくし、さもなければ三十六計のその随一をとりて逃げつ。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
再びのぼつたころほひには、もはや起行することが出来ぬので、蒲伏ほふくして往反わうへんした。そして昏々として睡つた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)