“ほっかむり”の漢字の書き方と例文
語句割合
頬冠100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「こちらへ、」といった車夫は小腰をかがめて、紺蛇の目を手早く受取る。その腕車くるまに乗ろうとする時、かちかちかちと木をって、柳の彼方かなたの黒塀の前に、頬冠ほっかむりをした二人が在った。
湯島詣 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
お休みなさりまし、おまんま上りまし、お饂飩うどんもござりますと、なまめかしく呼ぶ中を、頬冠ほっかむりやら、高帽やら、菅笠すげがさかぶったのもあり、脚絆きゃはんがけに借下駄かりげたで、革鞄かばんを提げたものもあり、五人づれやら
伊勢之巻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)