“ほしあかり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
星明57.1%
星光42.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その星明ほしあかりで庭の景色もおぼろに見える、昼はのみとも思わなかったが、今見ると実に驚くばかりの広い庭で、植込うえこみの立木はまるで小さな森のように黒く繁茂しげっているが、今夜はそよとの風も吹かず
画工と幽霊 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
愕然びつくりし乍ら星明ほしあかりすかして見たが、外套を着て頭巾を目深に被つた中脊の男、どうやら先刻さつき畷で逢つた奴に似て居る。
葬列 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
もとより星光ほしあかりだからくはわからぬが、うしろの方へ振向いて見ても、矢張やつぱり黒い山影が見える。自分は愈々いよ/\弱ツてしまツた、先へ進むでいのか、あとへ引返していのか、それすらわからなくなツて了ツた。
水郷 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)