“ほくえつ”の漢字の書き方と例文
語句割合
北越100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
えきないことにひまとらずに、なんじ早々そうそう北越ほくえつへひきあげい。そして、勝家かついえとともに大軍をひきい、この裾野すそのへでなおしてきたおりには、またあらためて見参げんざんするであろう。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
きたしょうの落城の日、養父の柴田勝家しばたかついえや、実母のおいちかたが世を去る煙をうしろに見て、北越ほくえつの陣中からこの大坂へ移され、西を見ても東を見ても知らぬ者ばかりの中で、ひと頃は
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
きのう北越ほくえつに上杉勢と相搏あいうっていたかと思えば、たちまち伊勢いせの一を討ち、また返って、江州ごうしゅうの浅井をほふり、転じて朝倉を亡ぼし、更に叡山えいざんへ火の手をかけているという疾風迅雷しっぷうじんらいぶりである。
黒田如水 (新字新仮名) / 吉川英治(著)