“へんじょう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
遍照40.0%
変成20.0%
遍昭20.0%
変性10.0%
返上10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
衆生しゅじょう救船ぐせんともなり、人生を遍照へんじょうする月ともならなければならない。飄々ひょうひょうと、雲水にあそび、悠々と春日をたのしむ隠遁僧いんとんそうのような境界きょうがいを自分はのぞんでいるのではなかった。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
左衛門尉が京へ上った頃は、何卒淀殿が男子をお生みなされるようにと、方々の寺々で高僧たちがかず/\の大法秘法を修し、就中なかんずく変成へんじょう男子の法を盛んに行っている最中であった。
聞書抄:第二盲目物語 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
動かすがごとしという遍昭へんじょうが歌の生れ変りひじを落書きの墨のあと淋漓りんりたる十露盤そろばんに突いて湯銭を貸本にかすり春水翁しゅんすいおう
かくれんぼ (新字新仮名) / 斎藤緑雨(著)
「これは、雪之丞、舞台を見たが、なるほど、男ながらに、女そのまま——生身しょうしん変性へんじょう女子を眺めて、何とも驚き入りましたぞ」
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
返上へんじょう申候但時々幽霊となつて出られ得る様以特別とくべつをもって御取計可被下くださるべく候也
墨汁一滴 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)