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遍照
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へんじょう
ふりがな文庫
“
遍照
(
へんじょう
)” の例文
微
(
かす
)
かなる
墨痕
(
ぼっこん
)
のうちに、光明の一
炬
(
きょ
)
を点じ得て、点じ得たる
道火
(
どうか
)
を解脱の方便門より
担
(
にな
)
い
出
(
いだ
)
して暗黒世界を
遍照
(
へんじょう
)
せんがためである。
野分
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
衆生
(
しゅじょう
)
の
救船
(
ぐせん
)
ともなり、人生を
遍照
(
へんじょう
)
する月ともならなければならない。
飄々
(
ひょうひょう
)
と、雲水にあそび、悠々と春日をたのしむ
隠遁僧
(
いんとんそう
)
のような
境界
(
きょうがい
)
を自分はのぞんでいるのではなかった。
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
むかし僧正
遍照
(
へんじょう
)
は天狗を金網の中へ籠めて焼いて灰にしたというが、我らにはなかなかそのような道力はないから、平生いろいろな天狗に
脅
(
おびやか
)
されて弱っている、俳句天狗や歌天狗
魔法修行者
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
遍照
(
へんじょう
)
の花のぼうしか花頂山
日能
(
にちのう
)
古池の句の弁
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
遍
常用漢字
中学
部首:⾡
12画
照
常用漢字
小4
部首:⽕
13画
“遍照”で始まる語句
遍照寺
遍照院
遍照金剛