“救船”の読み方と例文
読み方割合
ぐせん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
衆生しゅじょう救船ぐせんともなり、人生を遍照へんじょうする月ともならなければならない。飄々ひょうひょうと、雲水にあそび、悠々と春日をたのしむ隠遁僧いんとんそうのような境界きょうがいを自分はのぞんでいるのではなかった。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
こういう悩みをすることすら、僭越せんえつなのかも知れぬ。何よりもまず自身の解決からしとげなければならぬ。——栄達や功名の小我のためでなく、濁海の救船ぐせんとなって彼岸ひがんの大願へさおさすために。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)