“ぐせん”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:グセン
語句割合
供饌66.7%
救船16.7%
弘宣16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
県社の神官に、故実の詳しいのがあって、神燈を調え、供饌ぐせんを捧げた。
伯爵の釵 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
衆生しゅじょう救船ぐせんともなり、人生を遍照へんじょうする月ともならなければならない。飄々ひょうひょうと、雲水にあそび、悠々と春日をたのしむ隠遁僧いんとんそうのような境界きょうがいを自分はのぞんでいるのではなかった。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
こういう悩みをすることすら、僭越せんえつなのかも知れぬ。何よりもまず自身の解決からしとげなければならぬ。——栄達や功名の小我のためでなく、濁海の救船ぐせんとなって彼岸ひがんの大願へさおさすために。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
上宮皇子方便し、和国の有情あはれみて、如来の悲願を弘宣ぐせんせり、慶喜きやうき奉讃せしむべし。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)