“へやぎ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
寛衣50.0%
室着16.7%
部屋着16.7%
部屋衣16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その翌日、チチコフは裁判所長のところで一夕いっせきを過ごしたが、この人はお客に接するのに少し垢じみた寛衣へやぎていた。しかもそのお客の中には何でも婦人が二人もまじっていたのだ。
十一月の事で寒いから二つの布団の上に小蒲団を敷き、藤掛鼠ふじかけねずみ室着へやぎの上へぬいもようの掻巻袍かいまきどてらを羽織り、寒くなると夜着よぎをかける手当が有りまする。
これを形見にとて譲られた合口を持ったなり、とこをいざり出て、そっと音のしないように雨戸を明け、室着へやぎの儘ですそを敷いたなりで、そろ/\と飛石伝とびいしづたいに
彼は、だぶだぶの部屋着へやぎを着ている。いのはいった飾りひも巌丈がんじょうな胸を取り巻き、円柱のまわりに綱を取りつけたようだ。この男、ひと目見れば、物を喰いすぎるということがわかる。
にんじん (新字新仮名) / ジュール・ルナール(著)
かばんに入れて国から持って来た和服の中には、部屋衣へやぎとしてよく取出して着た羽織や着物がある。
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)