寛衣へやぎ)” の例文
そのかわりに、ずいぶんな古物で、時の破壊力そのものにさえも慈悲をかけられているような、天にも地にも一枚看板の、木綿めんまじりの寛衣へやぎにくるまって過すことにした。
外套 (新字新仮名) / ニコライ・ゴーゴリ(著)
その翌日、チチコフは裁判所長のところで一夕いっせきを過ごしたが、この人はお客に接するのに少し垢じみた寛衣へやぎていた。しかもそのお客の中には何でも婦人が二人もまじっていたのだ。
明け暮れ更紗の寛衣へやぎにくるまって、建の低い家の窓際に坐りながら、日曜ごとに窓さきでおっ始められる百姓どもの喧嘩を取り裁くとか、新鮮な空気を吸うために、ちょっと雞舎へ出かけて