“ひめゆり”の漢字の書き方と例文
語句割合
姫百合100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
『まあ見事みごと百合ゆりはな……。』わたくしおぼえずそうさけんで、巌間いわまからくびをさししていた半開はんかい姫百合ひめゆり手折たおり、小娘こむすめのように頭髪かみしたりしました。
なるほど多加志の病室の外には姫百合ひめゆり撫子なでしこが五六本、洗面器の水にひたされていた。病室の中の電燈の玉に風呂敷か何か懸っていたから、顔も見えないほど薄暗かった。
子供の病気:一游亭に (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
きょうはお客がお客なので床の間にけた姫百合ひめゆりの花の向きを気にしながら、お久は今朝からときどきそれを直していたが、四時が少し廻った時分に門の青葉をくぐって来るパラソルの影を
蓼喰う虫 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)