“ひととおり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
一通66.7%
尋常23.8%
普通9.5%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
十日の間も、少しも気附かれる事なしに、毎日何回となく、屋根裏を這い廻っていた彼の苦心は、一通ひととおりではありません。
屋根裏の散歩者 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
「うん。一通ひととおりわからぬこともないが、これでは平井の気には入るまい。足下そっかは気がかないのだ。」
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
が、それ以後しばしば往来して文学上の思想を交換すると共に文壇の野心を鼓吹インスパヤされた事は決して尋常ひととおりでなかった。
二葉亭四迷の一生 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
ところで大津法学士は何でも至急に結婚して帰京の途中を新婚旅行ということにしたいと申出たので大津家は無論黒田家の騒動さわぎ尋常ひととおりでない。
富岡先生 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
夜光虫が巣食っているからであろう、横穴はカッと明るかった。それも普通ひととおりの明るさではなく、真昼のような明るさであった。
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
普通ひととおりの勉強はさせたでないかッ? 何が不足? 何が気に喰はぬ? 我儘者めが
こわれ指環 (新字旧仮名) / 清水紫琴(著)